沖縄の刺身について

沖縄の刺身は他の都道府県の刺身と微妙に違っています。
取れたての魚をスライスして食べることに関しては同じですが、まず、魚の身のしまり具合がゆるっとしているところです。


そのお魚を食べるときには、本わさびは使いません。本わさびが栽培されているところもありませんし、流通も殆どしていません。
では、何を使うのかというと、「粉わさび」を大量に使うんです。刺身少しを買うと20人前かと思うくらいにたっぷりサービスでつけてくれます。沖縄の人はこの粉わさびが大好きみたいです。


元々わさびが取れず、使う食文化も無かった沖縄、刺身の辛みといえば、コーレーグスという島唐辛子です。
今も離島ではわさびよりも、このコーレーグスを使うところも多いようです。
また、つける物も、醤油とは限らないんです。


気候的にも暑い沖縄で生の魚を食べるときは、傷みやすいこともあり、生活の知恵を使います。
酢醤油はイラブチャー(アオブダイ)など独特のクセがある白身の魚などに一番合います。


刺身に合う調味料

そして酢も、安い食堂などでは合成酢、家庭や居酒屋などでは、シークワサーという小さい青いミカンを使います。
このシークワーサーには殺菌効果があるほかに、魚に含まれる重金属を解毒する作用もあり、理にかなった薬味といえます。
近海でたくさん獲れるカツオは、沖縄本島でカツオの名産地と言えば北部の本部町です。
本部の港周辺の街では、刺身をメインに売っている魚屋が点在し、食堂でもカツオの刺身は定番メニューです。
カツオだけでなく、他の近海魚もほとんど酢味噌和えOKです。わさび醤油より、酢味噌和えの方が美味しく感じることもあります。


濃厚でちょっと甘めの酢味噌と淡泊な刺身が絶妙に合います。
脂ののりが少ない沖縄の近海魚を食べるときは油分を補ってあげると美味しく食べられます。
ですからイタリア風にアクアパッツアにしたり、カルパッチョなどにはバッチリなんです。